【書評】ブレーンステアリング 10億ドルのアイデアを生み出す新発想法(ケビン・P・コイン、ショーン・T・コイン)

ブレーンステアリング 10億ドルのアイデアを生み出す新発想法

ブレーンステアリング 10億ドルのアイデアを生み出す新発想法
ケビン・P・コイン ショーン・T・コイン
阪急コミュニケーションズ
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■目次
1章 「正しい質問」でいいアイデアを引き出す
2章 個人のアイデア発想力を最大限に伸ばす
3章 チームのアイデア発想力を高める
4章 グランドフィナーレ

■本の概要(出版社の紹介文より)
あなたもすでに実感されているように、ブレーンストーミングはアイデア発想の手段としては、効果的でも能率的でもありません。本書では、人間が問題解決にのぞむときの心理をより重視して開発された新しいアプローチ、「ブレーンステアリング法」の全体系を、130以上の事例を紹介しながら解説します。 ブレーンステアリングとは―――(1)「正しい質問」を導き出し、(2)「正しいプロセス」を踏むことで、思考をより生産的な方向に誘導(ステアリング)する手法です。

■ポイント
1.今までなかった視点をとるように迫られる

ところがしばらくたつと、グラフの勾配はまた緩やかになる。つまり、いくら知的努力を重ねてもアイデアがなかなか出てこなくなり、有効性も上がりにくくなるのだ。これが先ほど述べたような、同じ思考回路を堂々巡りし、何度も同じ質問に戻ってしまいがちな状況にあたる。フォスターによれば、一般的にこれ以降は曲線が再び上向きになることはない。どんどん横ばいに近づくだけだ。(p.56)

例えば、ときどき通勤の道順を変えてみたり、普段行かないお店に行くと、新たな発想が生まれたりするちょうな感覚に近いのかも?ですよね。毎日同じことのくり返しだと飽きもきてしまいますしね。そういう意味で、常日頃から、小さい変化も含めて、新しい刺激を受けている方が、人間として?いろいろな感覚を鍛えることができるし、変化を楽しむことができますよね。

2.お粗末なブレーンストーミングのコスト

講師1名を雇って社外で行う丸1日のセッションに、社員20人が参加するとしよう。参加者の給与と手当は、おそらく合計で8000ドル以上だ。ほかに会議室の使用量と飲食費、講師の報酬がかかる。交通費は言うに及ばず、計画に費やす時間と事務管理費も算入すれば、総額は優に1万ドルを超える。(p.205)

これ、日本の会社の会議を運営している人に考えてもらいたい。無駄な会議にどれだけのコストがかかっているのか?と。また、その意識をうまくメンバーに伝播させることにより、より集中して会議に挑んでもらいたいなぁ~と。無駄な会議が多ければ、それをどんどん削減すべきだし、一般社員も含めて、もうちょっとコスト意識をもって業務に取り組むべきかな?と。日本人の生産性が諸外国に比べて低いのは、そういう意識の差も一因としてあるのでは?と思う。

3.組織を再編する

アイデア発想チームの組織を有無を言わさず再編するのだ。1章で言ったように、同じ状況で同じ質問をしても、相手が違えば違う答えが出てくる。チームの成果がマンネリ化してきたら、何はともあれ組織再編を断行しよう。しかも大規模に。(中略)どんな手段を使うか自体は、アイデア発想の目的にはあまり重要ではない。とにかく何か違うじょとをすればいい。アイデア発想チームのなかで誰がどの役割を担うのか、そこを変えればいいのである。(p.268)

まぁ、定期的に部署移動などが行われるのは、こうった要素も込められていますよね。また、1.で記されているような個人的な変革を常日頃から行っていくことで、組織の再編と合わせて、相乗効果で、新しいアイデアを生み出せるようになると、自分の属する組織だけでなく、隣の組織、会社全体の組織……といった形で、どんどんいい循環が波及していきますよね。

■感想
ほかにブレストの本を読んだり、論理思考系の本を読んでいる人にとっては、本書の内容と被る要素も多いので、あまり真新しいと感じることは少ないかも?といったような印象でした。全体として、チームでブレストを行うような場合のチームリーダーに向けて書かれたような内容で、あまり意識せずに、ブレストなどをリードしてきた人にとっては、結構、腑に落ちるというか、約に立つような実践的なアイデアが散りばめられているかな?といった感じかな?と。

■余談
著者は経営コンサルな人たちなので、各企業でコンサルを行う際に、このような手法を活用しながらサービスを提供しているんだろうなぁ~という印象を受けました。

■関連情報
#特になし。


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