【書評】ストーリーでわかる! ブルー・オーシャン戦略実践入門(安部徹也)

ストーリーでわかる! ブルー・オーシャン戦略実践入門

ストーリーでわかる!  ブルー・オーシャン戦略実践入門
安部 徹也
日本実業出版社
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■目次
プロローグ 競争激化で窮地に陥ったフランス料理店『ラ・ルージュ』
第1章 なぜ、激しい競争に巻き込まれてしまうのか?
第2章 ブルー・オーシャン戦略について知る
第3章 まず、現状を把握することから始める
第4章 非顧客に目を向けて、新たなニーズを発掘する
第5章 “8つのパス”から新たなプロダクトコンセプトをつくる
第6章 効用マップでビジネスモデルを再構築する
第7章 適切な価格を決めた後、コストを管理して利益を上げる
第8章 ブルー・オーシャン戦略の最終チェックを経て実行に移す
エピローグ フランス料理店『ラ・ルージュ』のその後

■本の概要(出版社の紹介文より)
売上激減で閉店寸前の小さなレストランが、ブルー・オーシャン戦略を駆使して起死回生を果たすというストーリーを軸に、ブルー・オーシャン戦略の効果や実行の際の注意点を解説。実際にブルー・オーシャン戦略を立てられる「ワークシート」付き。

■ポイント
1.ブルーオーシャン戦略はブランド戦略にあらず

コストをかけてまでっさべつかを実現していくブランド戦略に対して、「顧客にとっての価値にフォーカスし、コストを削減したうえで差別化を実現していく」のがブルー・オーシャン戦略というわけです。(p.37)

ヘアカット専門店のQBハウスを題材にヘアカット業界におけるブルーオーシャン戦略を解説している箇所。同業他社と同じ目線ではなく、異業種からヒントを得ることが重要ですよね。少し前に読んだ、模倣の経営学にも記載がありましたが、同業ばかりに目が行ってしまうと、レッドオーシャンに向かって突き進む形になってしまいがちですからね。

2.セグメンテーションではなく、脱セグメンテーション

通常のマーケティングでは既存の顧客を中心にしてターゲットを定めていきますが、ブルー・オーシャン戦略では既存の顧客ではなく、これまで顧客として考えてこなかった非顧客に目を向けて、顧客として取り込む方法を考えていくのです。ブルー・オーシャン戦略では、すべての人や企業を潜在顧客と考えることによって、通常のマーケティングが抱える規模のリスクから解き放たれることになります。(p.71)

今まで顧客として来なかった人にどうアプローチするか、これが重要となってくるのですが、メガネ業界を例に、さまざまなグループの具体例が紹介されていてわかりやすかったです。ここでキチンと分析しておくことが、あとあと活きてくることなので、いろいろな業界の成功例などを参考にしながら事例を学んで、頭のなかにきっかけを蓄積しておくことは大切ですね。

3.優れた戦略の3つの条件を確認する

アップルはMacintoshをはじめとして、iPodやiPhone、iPadなどでブルー・オーシャン戦略を開拓してきました。そのカギとなるのが「高い独自性」といえるでしょう。アップルはMac OSやiOSなど、使い勝手の良いOSを独自に開発して、自社の製品だけに搭載しています。これは、オープンシステムを採用するグーグルのAndroid OSとは対極にあります。また、iTunesやApp Storeなど、独自の補完サービスを提供することによって、切り開いたブルー・オーシャンを可能な限り延長させることに成功しているのです。(p.169)

まぁ、アップルの成功は言うまでもなくといった感じですが……。ジョブズ氏なきアップルがどこまでこの成功を維持できるか気になる所でもあり、また、アップル以外の会社が、どうアップルのようなビジネスモデルで成功する事例を提供できるようになるのか、今後が楽しみですね。

■感想
窮地に陥っているレストランを題材にブルーオーシャンを学べるという形式。中途半端に入っているイラストが微妙かも?と感じる側面はあるものの、解説のなかにさまざまなMBA理論が散りばめられているので、各章の冒頭にそれぞれ2ページずつあるストーリーを追いながら、それらの知識を具体例として身につけられるのはいいかも?と思いました。まぁ、実際には、レストラン経営をやっているMBA取得者っていう設定がちょっと強引?な気がして、どちらかと言えば、同級生のMBAの方メインで良かったような……。まぁ、ストーリー部分は、それほどページがあるわけではないので、気にならないかな?と。

■余談
最近、この手の本の事例としてアップルが引き合いに出されることが多いなか、最後に数行しか触れておらず、ほかの企業の事例で紹介されていたことには好感が持てました。また、引用されている事例は、さまざまな業種の企業なので、偏った発想に陥ることなく、幅広い層に受け入れられるかな?と思いました。

■関連情報
MBA社長のブログ
株式会社 MBA Solution


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