【書評】フォースクエア 位置情報の威力 ―人の心をとらえて離さない7つの方法(カーマイン・ガロ)

フォースクエア 位置情報の威力 ―人の心をとらえて離さない7つの方法

フォースクエア 位置情報の威力 ―人の心をとらえて離さない7つの方法
カーマイン・ガロ
日経BP社
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■目次
これはいったい全体、何の騒ぎなのか?
ブランドとユーザーを結び付けよう
コネクションのスーパースターたち
新しいファンを囲い込もう
ニュービーのリーダー
フォロワーと密接な関係を築こう
スーパーユーザー 特典を作ろう
スーパー・メイヤー
ライバルをノックアウトしよう ほか

■本の概要(出版社の紹介文より)
◆スマホ時代に欠かせない位置情報の威力を解説! スマートフォンが普及し、位置情報を使うサービスが本格的に使われ始めています。本書では、位置情報サービスのパイオニアであり、2000万ユーザーを超えた最大サービス「フォースクエア」の魅力と効果を詳しく解説しています。
◆人を惹きつけるゲーミフィケーションの力がわかる! フォースクエアの共同創業者の2人は、「生活をゲーム化するにはどうしたらよいか?」と考え、フォースクエアにゲームの要素を取り入れました。「メイヤー」「バッジ」「スペシャル特典」などによって、ユーザーの心をとらえる仕組みを実感できます。
◆50超の成功事例を紹介! フォースクエアを駆使して顧客をファンに変え、常連にした50超の事例を紹介しています。フーターズ、スターバックス、トイザらス、NASA、アメリカ赤十字、USAトゥデイ紙、ケーブル・テレビ、ホテル、不動産会社、家電量販店など、位置情報サービスはあらゆる業種で利用できます

■ポイント
1.チェックインして命の贈り物をプレゼントしよう

献血する可能性のある人々の数を増やす効果だ。献血適格者のうち実際に献血する人はわずか2パーセントしかおらず、その大部分は年配の人々だ。最悪の場合、血液ストック不足のために手術が中止されたり、事故や災害の被害者が輸血を受けられられなくなったりしかねない。アメリカ赤十字はバッジを通じてそのブランドを広めることで、善意の行いに関心があり、またそうした善意の行動を他者と共有しようとする人々に、輸血によって命という真に価値ある贈り物ができることを知らせ、新たな献血候補者を獲得するのに大いに役立っている。(p.74)

確かに、FacebookやTwitterではバッチなどを入手することはできないので、Foursqureのようなチェックイン型のサービスだとバッチがもらえることが大きいかな?と。チェックインだけだと、他のサービスでも同様に取り入れることができるけど、蓄積されていくバッチなら、そのサービスを使い続けている価値が生まれるといった感じで……。赤十字に関しては、お国柄もあるかもなので、それが日本で同様なことをやってどれくらいの効果があるかは未知数ではありますが。

2.生活をゲームに変える

フォースクエアが人気なのは、もともとニューヨークの友だちグループがお互いの居場所を把握する目的で作られたプラットフォームに、ゲームの手法を取り入れたからだ。このモバイル・ソーシャルメディアネットワークのゲーミフィケーションは、人々がスコアを記録しておくひとつの方法にすぎない。(p.174)

Foursquare自体がゲーミフィケーションのブームに乗っているような状況なので、その過熱感がいつまで続くのかはわからないですが、TwitterやFacebookのタイムラインに乗せることができるので、そういった意味で使っている人も一定数いそうですよね。クーポンなどは日本ではまだないので、海外の事例がどこまで日本で活用できるのか、今後のユーザー数も含めて注目ですね。

3.「無料」を無視できない理由

フリーは新しい顧客を獲得するドアを開けてくれる。時間を節約するためにお金を払う人がいる。リスクを下げるためにお金を払う人がる。自分の好きなものにお金を払う人がいる。ステータスにお金を払う人がいる。人々は、それが自分たちの生活を改善してくれるなら、あなたのサービスや製品にお金を払う。彼らに必要なのは、あなたの商品を試してみるためのインセンティブだけだ。(p.274)

あるものをタダであげることで、別のものの需要を作り出すことの例ですね。まぁ、インターネットのサービスだけに限らず、さまざまな手法がフリーなどの書籍にも記載されていますが、こういう手法に関しては、どれだけの事例を知っていて、それを自身のサービスに当てはめられるかなど、いろいろな組み合わせを試すことになるため、集合知が重要になってきますよね。

■感想
Foursquareってどうなんでしょうね。数ヶ月前にiPhoneアプリなどのバージョンアップがなされた際、インターフェイスがFacebookに酷似したデザインになり、使いづらくなったことで話題となり、それからユーザー数というか、使っている人が減っているといった印象を受けるのですが……。本書で紹介されている例は米国を中心とした海外の事例だし、過去の話なので、それが現在どう役に立つか、また、日本ではどうなのか?ということには触れられていないので、あまり参考にならないかも?といった印象を受けました。本としてもまとまりがなく、読みづらかったので、その辺、もう少し工夫してもらいたかったかも?と。

■余談
発売のタイミングが半年~1年くらい遅いかな?といった印象。ゲーミフィケーションが話題になっていたその頃の発刊なら、Foursquareの登録者増や事例としても注目が集まっただろうに、ちょっと残念。まぁ、翻訳本なので、マッチしたタイミングで米国で発売されたといった感じなんでしょうかね?

■関連情報
カーマイン・ガロ、「スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン/イノベーション」の著者に聞く(TCTV)
foursquare – Wikipedia
foursquare


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