【書評】ほめる生き方(西村貴好)

ほめる生き方

ほめる生き方
ほめる生き方

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西村 貴好
マガジンハウス
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■目次
第1章 「ほめて」成長した! 「ほめられて」変わった!
第2章 あなたの「ほめ達! 」度をチェック
第3章 あなたも「ほめ達! 」になれる
第4章 「ほめ達! 」になると得られるもの
第5章 「ほめ達! 」として生きる

■本の概要(出版社の紹介文より)
「ほめる」「ほめられる」ことで、人も組織も元気になり、活性化する。「ほめ達!」(ほめる達人)が増えれば、日本はもっと元気になる。

■ポイント
1.はじめに

業績の上がらない店舗に一般客として潜入し、消費者の目でスタッフの態度やサービスの改善点を指摘するという一般的な「覆面調査」をしていました。その体験で得たのは「マイナスの指摘はモチベーションを下げる」ということでした。相手に正論(改善点)をそのまま伝えても伝わらないのです。直すべきところを指摘しても、指摘されたほうはモチベーションが下がるばかりで、改善にはなかなか結びつきにくい。(p.2)

何かのビジネス雑誌で読んだのですが、怒ると叱るの区別ができない管理職の方が最近増えているようです。部下を持った時点で、その部下の人生の責任を持ったと自覚し、仕事の遂行はもちろん、将来の成長まで面倒を見られるような太っ腹な上司に付けると幸せですね(まぁ、上司はなかなか選べる機会はありませんが……)。コンサルタントなども同様で、ここで記載されている通り、ダメな点だけを指摘するのではなく、良かった点も指摘することで、バランスが取れるのかな?と思いました。

2.聞き上手こそが「ほめ達!」

「ほめ達!」の主体性ができたら、すごく人間力が上がります。たとえ人格者ではなくても、周りから支えられるようになる。「ほめ達!」のいいところは、自分の弱さを認め、逆に強さに変えられるようになることでもあります。(p.117)

他人を褒めるための技術というか、要素を身につけていくうちに自身についても客観的に分析できるようになるのかな?と。日頃から他人を褒めようということを意識のなかに置いて生活し、振る舞っているのと、そうでない人の間にはすごく大きな差があって、それが日々蓄積されていく、習慣化というか、自然と当たり前にできている人とそうでない人で、オーラというか、その人を取り巻く環境も変わっていくんでしょうね。

3.ほめっぱなしの罪とは?

モチベーションは諸刃の剣です。モチベーションを上げて、そのままにすると、マイナスの学習になってしまう場合があります。気持ちだけが盛り上がっても、行動を起こさないと結果が変わらない。成長がストップしてしまう。やがて壁にぶつかり、あの気持ちの盛り上がりは何だったのかと逆に落ち込んでしまうものです。そして、自分の成長のストップを認めたくないので、成長できない理由を自分以外のところに求めてしまう。ますます成長のスパイラルから遠ざかる……。(p.182)

バランスが大切ですね。

■感想
はじめにも記載されていましたが、褒めるを活用することで、いかにモチベーションをコントロールしていくか、また、その褒めるをするには、具体的にはどうしていけばいいのか?についてかなり詳細に記載されていました。著者がそういう発想に至った経緯もユニークですし、その伝播力も著者の人柄ならではといった感じなのが、文章を通じて伝わってくるような印象を受けました。今、社会ではいじめをはじめ、不況など、さまざまなモチベーションを下げる要因が転がっているかと思います。一人ひとりが本書のような行動を実践することで、プラスのモチベーションやスパイラルを巻き起こしつつ、組織全体で取り組んで行ければ、好循環になっていくのではと思いました。

■余談
著者の実例がふんだんに盛り込まれているので、この著者にしかかけない、この本ならではの内容といった印象を受けました。あと、日本ならではといった展開なので、翻訳書などと比較すると、読みやすく、すぐに実践できそうな、そんな雰囲気を感じました。

■関連情報
ほめ達!西村貴好オフィシャルブログ
覆面調査・ミステリーショッパーリサーチ【有限会社シーズ】


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