【書評】すべては、消費者のために。―P&Gのマーケティングで学んだこと。(和田浩子)

すべては、消費者のために。―P&Gのマーケティングで学んだこと。

すべては、消費者のために。―P&Gのマーケティングで学んだこと。
和田 浩子
トランスワールドジャパン
売り上げランキング: 19,626

著者:和田浩子
出版社:トランスワールドジャパン
初版発行:2006.07.01
ジャンル:ビジネス
カテゴリ:マーケティング、セールス
価格:1600円+税
ページ数:207p
満足度:★★★★☆

■目次
第1章 すべてはP&Gで学んだことから始まった。
第2章 ブランドは永遠に存在する=P&G流ブランドマネジメント。
第3章 ゼロからのブランド作り。
第4章 失敗から学ぶ戦略=ヘアケア製品のマルチブランド展開。
第5章 ブランドのV字回復=パンパース。
第6章 消費者に新しい認識を植え付ける=新しい市場を築いたファブリーズ。
第7章 組織再生&新規参入の正攻法。
第8章 ブランド人の育成。
第9章 マネジャーになったら。

■本の概要(出版社の紹介文より)
「ウィスパー」「パンテーン」「ヴィダルサスーン」「パンパース」「リジョイ」……。グローバル企業として成功しているP&G社、その日本企業との違いは。日本での躍進を成し遂げたP&G社の科学的マーケティング手法に迫ります。どん底のブランドをV字回復させ、また新規ブランド立ち上げを成功させた和田氏のアクション。他にも応用可能なブランディング手法を丁寧に余すことなく紹介します。学者・研究者・コンサルタントではなく、実務で成功した人物がその手の内を明らかにするのは極めて稀であり、幾多の困難に立ち向かってきた和田氏のノウハウを明かします。

■ポイント
1.自分が去っても動き続ける組織

自分がいなくなっても結果が出せるような戦略を立て、仕組みを構築し、組織を育ててきました。そして、それらのものを後々まで残したいと、常に思ってきたのです。そのために、誰に言われたわけではありませんが、ひたすら全力疾走していました。私が入社したころのP&Gはともて小さく、今考えると危うさも多くある会社でした。私は自分が族している会社がそんな具合では我慢ができないたちなので、早く上に昇進し組織をもって良くしたいという使命感がありました。(p.32)

外資系の企業では、よく言われていることですよね。日本の企業でも、そういう意識で権限委譲やルール作りができている組織は強いし、どんどん新しい場が与えられ、その組織にマッチした仕組みづくりなどを行えるような人材が求められている傾向にあると思います。そういうった意味でも、トップだけではないですが、常に効率化と自身が去るときの準備を行っていく姿勢をもって仕事に取り組むことが大切ですよね。

2.負けパターンに陥らないための自問自答

問題は何か? 今までの戦略は、現在の状況でも成功することができるのか? 消費者のことを忘れていないか? 過去にしがみついていないか? これからチャレンジしたいことは何か? 新しいチャレンジを試す仕組みがあるか? 前回の失敗とはやり方がどう違うか? 成功から何を学んだのか? 学んだことを役立てるように共有化しているか? 常に自問する癖をつけておくことや、意見交換をすることが、組織の体質を改善する一歩です。(p.140)

価値グセを付けるのは大切ですよね。マイナスの発想で仕事をしていると、どうしてもミスがつきまとってしまう。自分があとで振り返っても、どうして?なんて思ってしまうようなケアレスミスも含め、仕事に対する意気込みと、上記のような問いかけを自然とできるような心持ちで仕事を行っていくことの必要性を感じました。

3.ブランド人を育成する理由

日本企業の体質は、欧米企業のように実力主義に変わりつつあるといわれています。それでも、仕事は見て覚えるものだというのが暗黙の了解になっているところが多いと感じます。情報を共有するという意識もまだまだ不十分で、自分だけの情報を抱え込むことが十件とされているようにも見受けられます。このような体質では、誰か1人がいなくなると、とたんに作業全体が機能しなくなるのです。トップが変われば会社の体力を失い、急激な方向転回を強いられることもあるでしょう。(p.158)

これもまた、日本企業の弱い部分かな?と。また、実力主義においては、ヤル人とやらない人とのギャップがどんどん開いて言っているような気がしますよね。

■感想
女性ならでは……といった感じの内容でした。この世代の方々って、勝間和代さんにしろ、和田裕美さんにしろ、外資系企業で活躍されていますね。やはりオールドエコノミーな会社では、まだ、女性の活躍の場が与えられていないような会社も多く、ベンチャーや外資で活躍されている方々の著書が目立ちますね。ただ最近は、付加価値を付けるという視点で、農業などでも、女性目線で第6次産業と呼ばれる加工食品を販売したりしていることが報道されていたりしましたが、今後、ますます女性の活躍の場が増えそうで、本書のような方々が切り開いてくれた活用の事例や活用の場を活かしつつ、もっと女性が活躍できる世の中になっていけばいいなぁ~と思いました。

■余談
男性もウカウカしてられませんね。。。タイトルがマーケティングとなっている割には、少し自伝っぽい内容でした。

■関連情報
和田浩子 Office WaDa


  1. コメントはまだありません。

  1. トラックバックはまだありません。

WP-SpamFree by Pole Position Marketing

ユナイテッド・シネマ 最新映画を自動更新でご紹介!