【書評】会社の事件簿!―危機管理21の鉄則(小川真人、白井邦芳)

会社の事件簿!―危機管理21の鉄則

会社の事件簿!―危機管理21の鉄則
小川 真人 白井 邦芳
東洋経済新報社
売り上げランキング: 351,795

著者:小川真人、白井邦芳
出版社:東洋経済新報社
初版発行:2011.10.06
ジャンル:ビジネス
カテゴリ:リーダーシップ
価格:1800円+税
ページ数:284p
満足度:★★☆☆☆

■目次
緊迫の8ケース
それは突然はじまった。
ケース1 異物混入
ケース2 個人情報流出
ケース3 モンスタークレーマー
ケース4 隠蔽
ケース5 商品流出
ケース6 取引先に疑惑
ケース7 保険金詐欺
ケース8 企業買収

苦悶の5ケース
内なる敵。
ケース9 不適切会計
ケース10 粉飾決算
ケース11 余資運用失敗
ケース12 疑惑社員
ケース13 事故災害

グローバル時代の3ケース
海外に潜む逢魔。
ケース14 誘拐
ケース15 セクシャルハラスメント
ケース16 子会社の不正取引

新たな脅威3ケース
デジタル社会の落とし穴。
ケース17 SNSによる風評連鎖
ケース18 木蜜情報流出
ケース19 デジタルフォレンジック

損保が挑む2ケース
特別編。
ケース20 特殊捜査班SIU
ケース21 自然災害

■本の概要(出版社の紹介文より)
経済出版社のオンラインサイトで不動の人気を誇る連載「社長!事件です」を書籍化。危機管理の専門家が実際のコンサルティング事件をベースに、会社の“落とし穴”を21のドラマ仕立てで解き明かす。

■ポイント
1.通販業者が狙い撃ちにされる理由

反社会性力は、まず返金要求で手応えをつかみ、対応が甘いと見るや、一斉に攻撃をしかけてくる。しばらくは返金対応で示談に応じたように見えるが、次第に要求がエスカレートし、「歯が折れた」、「お腹が痛くなった」、「大切な商談に行けなかった」と言っては、より高額の賠償金を要求するようになる。一度食いつかれたら、何百人もの仲間から骨までしゃぶられることになる。(p.55)

会社だけでなく、個人にも当てはまること。オレオレ詐欺などがいい例で、一度カモになってしまうと、その名簿がまわるなどして、負の連鎖が続いてしまいそうですね。

2.平時からの情報収集・分析が命運を握る

国家レベルの転覆が予想される危機が発生する場合の危機管理は、平時の情報収集とその分析・評価から決定される脱出タイミングが、最も重要な回避プランとなり、このタイミングを逃せば、赴任者に対する危険度は急激に増加する。(p.193)

なんだか、最近いろいろと海外の事例を中心にこのことが問題になっていますよね。

3.予防策がインストールしないことだが……

本事件のようなケースでは対策のスピードも非常に重要で、状況に応じてかなり多数のスタッフを配置して、一気に進めることが有効である。企業が公表することで当該個人情報がさらに検索・共有され、被害が拡大することが予想される場合は、個人の権利保護のために公表を控えるべきである。(p.244)

特に、今はソーシャルメディアなどを通じて、個人が情報発信できる時代になっているので、発信する側、される側、両方の側面でいろいろと注意する必要がありそうですね。

■感想
実際にあった事件を紹介しているダイヤモンドオンラインの連載「社長! 事件です」の内容を大幅に加筆、修正されて書籍化されたものとのこと。事例集としては貴重なのですが、まぁ、Webで読めるものを書籍化して1800円という価格は少し強気だとも取れなくもないのですが……。いろいろな事例が紹介されているので、Webで読んでおいて損はないかな?といった印象でした。なお、既に連載は終了しています。

■余談
ダイヤモンドオンラインの連載のため、経済出版社のオンライン記事という表記になっているんですね。ちなみに、加筆前の原稿?は、ダイヤモンド社のWebで読むことができます。

■関連情報
ACEコンサルティング株式会社
社長! 事件です


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