【書評】情報の呼吸法(津田大介)

情報の呼吸法

情報の呼吸法 (アイデアインク)
津田 大介
朝日出版社
売り上げランキング: 21

■目次
第1章 情報は行動を引き起こすためにある
第2章 情報は「人」をチャンネルにして取り込む
第3章 情報は発信しなければ、得るものはない
第4章 ソーシャルキャピタルの時代がやってくる

■本の概要(出版社の紹介文より)
発信しなければ、得るものはない。『Twitter社会論』以来2年ぶりとなる待望の単著! ツイッターの第一人者で「tsudaる」という流行語を生み、フォロワーは20万人弱、ソーシャルメディアの最前線を疾走する。メディア・アクティビスト津田大介による、超情報時代を楽しむための情報の「吸い込み方と吐き出し方」。フォロワーの増やし方から、信憑性のはかり方、アイデアを生む「連想ゲーム」術まで。発信しなければリターンはない。情報というガソリンを取り込んで、人を巻き込み、変化を引き起こすための行動型情報入門。「これからのアイデア」をコンパクトに提供する新シリーズ〈アイデアインク〉第1弾。画期的なブックデザインはグルーヴィジョンズ。

■ポイント
1.東日本大震災で浮かび上がったソーシャルメディアの役割

テレビのニュースで呼ばれる有識者はせいぜい1~2人ですが、ソーシャルメディアとは、コメンテーターが数百人、ときには数千人もいるような場所なのです。だからこそ、事象に対する多角的な見方が得られる反面、得られる情報の幅が広すぎて混乱をきたす面もあると言えます。(p.16)

テレビでコメントする人のなかには、CMなどのスポンサーの影響を受けて発言する人も少なからずいるハズなので、Twitterなどのコメントの方が信用できるかな?と。実際、Twitterでいくらコメントをしたって、お金は入るなんていうケースは少ないだろうし、不特定にたくさんの人の意見を知れるということは重要。また、自身の意見をまとめ上げるうえでの判断材料が多いことにもつながりますしね。ただ、きちんとフィルタリングの基準を持っていないと、惑わされたり、余計な時間を浪費しかねないので注意が必要ですね。

2.「人」に注目して情報の信憑性をはかる

ツイッターの場合に限ったことではありませんが、何がデマで何がそうでないか、情報の信憑性には注意が必要です。そこで僕が推奨するのは、発信している「人」を見ることです。情報を発信した人の元を辿っていって、その人がどういう根拠に基づいて発言したのかに注目する。(p.71)

結局人なんですよね~。知っている人なら問題ないのですが、知らない人からフォローしてくれといわれても、特にさまざま発言している人でなければフォローする意味がないのに……なんて思ってしまう。拡散されてRTされる情報でも、その出元が挙行新聞だったり、うさんくさかったりするケースもあるので、要注意ですね。結局、情報元にたどり着いたときに、その人のタイムラインを遡ったり、情報の裏取りを自身で行うことも大切ですね。

3.いま「メルマガ」である理由

要は、コンテンツとファンクラブです。その二つの要素がうまく回っていくときにメルマガは定期的な収入源になります。ツイッターやフェイスブックでは著者をフォローすることくらいでしか支持を表明できなかったのが、有料メルマガになると活動している人間に対して「有料購読」というかたちで直接支援することが可能になるわけです。(p.118)

確かに、本は出版されてしまえば終わりだし、Twitterなどから著者への応援を資金的に提供することは難しい。堀江さんがはじめて大きく話題になり、昨年秋くらいから大量に有料メルマガを発刊する人が増えて来ましたが、著者の活動を応援するファン的な要素で購読している人も少なくないと思います。また、メルマガ自体もただメールで流すだけでなく、ePubに対応したりするなど、時代にあわせてどんどん進化を遂げているので、今後のメディアとして大きく成長しそうですね。また、書籍の場合と違い、売上の大半が著者に入るので、意味のない中間者への支払部分もないのが好感を持てますね。

■感想
朝日出版社の新シリーズ第一弾とのこと。新書のタイプでこのようにデザインを工夫して1000円前後で売るパターンも増えてきましたね。本書は津田さんが過去にどうメディアと向き合ってきたかの話からはじまり、現在、そして未来にはこうなっていくのではないか、という持論を展開されています。本書で触れられている内容がすべて変化とともにリアルタイムで行われている感じで、さすがという印象でした。まだ、ソーシャルメディアを使いこなせていない人や使いはじめの人は、どう使っていけばいいのかなど、著者なりの方法が記載されているので、参考になる要素も多いのでは?と思いました。

■余談
津田さんとか茂木さんとか、最近著書は減っているけど、Twitterやメルマガでの発言は相変わらず、大量発信ということで、インプットとアウトプットのバランスがスゴいなぁ~と。有料メルマガも会員数がどんどん増えているようですし、書籍という形態よりもメルマガという形態が電子書籍の一形態として根付いていくのでしょうかね? まぁ、日本の出版社がもろもろ対応が遅いので、日本独自の進化形のような形なのかもしれませんが……。

■関連情報
津田大介 – Wikipedia
津田大介の「メディアの現場」


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