オリンパスの上場維持、東証の判断は市場を本当に守るのか

経営コンサルタントで、数々のビジネス書を執筆されている小宮一慶さんが、日経の連載コラムで、オリンパスの上場維持の件、取りあげていますね。まぁ、小宮さんに限らず、たくさんの人がこの問題についてブログやTwitterなどで取りあげ、異論を唱えているので、目に触れている人も多いと思いますが、いろいろ詳しかったので、一応メモがてら……。

オリンパスの上場維持、東証の判断は市場を本当に守るのか

東証の言う論理ですと、「一般の上場基準に反しないところまでは粉飾しても上場が維持される」というのと同じ理屈になります。また、1000万円程度の罰金(上場契約違約金)を払えば済むのでしたら、粉飾した方が得だと考えるケースもあるでしょう。今後、他にも同じような粉飾を行う会社が出てくる可能性もあります。

3年間特設注意市場銘柄に指定されるだけという甘い判断は、凡例として残ってしまうので、小宮さんが指摘されている、今後、こういう企業が相次ぐ可能性があるという示唆はもっともなことだし、まだ、発覚していない企業もあるかも?なので、悪いケースを作ってしまったなぁ~と思いますよね。

配当は原則的に利益剰余金からしか捻出できません。この利益剰余金の源泉は、純利益です。営業利益から利益剰余金は出ませんからね。つまり、粉飾していた間、配当額が過剰に支払われていたとも言えます。

これは会社法で定められた配当の上限を上回っている配当なので、会社法に違反しているということになりますが、この辺は、会社法的違反で訴えられたりしないんですかね? オリンパスもこの騒動で株価が乱高下しているし、機関投資家も売買したり、投機筋も動いたりしているので、結局東証は株主というか、誰を保護したかったのか?ということも疑問に残りますよね。

東証全体の時価総額も減少してしまいます。今、東証は低迷していますから、これも大きなデメリットとなるのでしょう。東証は、市場を守ることより、目先の利益を選んだとしか言いようがありません。このままでは、中長期的な市場の信用は失われかねず、結局は投資家の保護にはならないとも言えます。

最近、低位株を中心に何もニュースも出ていないのに株価がストップ高になったり、ストップ安になったり、特定の銘柄が日々移り変わりながら、投機家の人たちに遊ばれている感もありますが、東証自体がこのような判断をしているからバカにされているようにも映りますね。お役所と同じ的な印象。もっと、きちんと市場の番人として仕事をしてもらいたいし、オリンパス問題についてもきちんと議論をしたのなら、議論したなりの道筋を見せてもらいたいですね。そうでなきゃ、単なる茶番劇ですよね。

また、小宮さんのみならず、たくさんの人が言及されていますが、監査法人のあり方にも問題があるという点。やはり企業から報酬をいただいて監査するという形をとると、完全に独立した機関としての役割を果たすことが難しくなるという点。なので、東証が監査法人を雇って、企業に派遣するという形にしたほうがいいのではないかという意見に賛成です。まぁ、日経にこんな記事も出ていましたが……。

オリンパス損失隠しで浮かぶ監査法人の限界

さまざまなメディアの報道では、カネボウや西武との比較はあっても、ライブドアとの比較がないのが残念ですね。個人で発信されている方々や堀江さんのメルマガなどでは、ライブドアと比較した場合のオリンパスの悪態について、かなり言及されていたりしますが……。結局、日本では歴史ある企業はお金を払って間違いで済まされて、新興企業は強制捜査され、個人資産を没収された挙げ句、牢獄にぶち込まれるという結論に終わる、そんな残念な国なんだなぁ~と。こんなことをくり返していれば、若者は海外に出て行ってしまうし、某大学が優秀な人材をといったって、優秀な人材は海外に行ってしまう。また、海外の企業や優秀な人もバカ高い税金や参入障壁のせいで、国内に入ってこないような気もするし、なんなんだろ?というのが正直な所ですね。


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