【書評】アルバイトも熱狂して働き出す ドラマティック★マネジメント(森憲一)

アルバイトも熱狂して働き出す ドラマティック★マネジメント

アルバイトも熱狂して働き出す ドラマティック★マネジメント
森憲一
かんき出版
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■目次
Chapter1.上司(リーダー)が社内にあるドラマ(物語)に気づく
Chapter2.ドラマにあふれた最強の組織(チーム)を創る
Chapter3.ドラマから冷めない仕組みを創る おわりに

■本の概要(出版社の紹介文より)
店長、マネージャー必見! お店や中小企業で効果バツグン。800社、13万人のビジネスシーンから導き出されたチームマネジメント!この手法を使えば、「働くことが楽しく」「チームがひとつに」「やる気が持続する」。時間もコストもほとんどかけずに、従業員一人ひとりが持っているドラマ(人生の物語)を活用するだけドラマティック★マネジメント、略してドラ★マネは、3つのアプローチで構成されます。 ステップ1:上司(リーダー)が、社内にあるドラマ(物語)に気づく ステップ2:ドラマにあふれた最強の組織(チーム)を創る ステップ3:ドラマから冷めない仕組みを創る―職場のヒーロー・ヒロインを生み出すしかけ

■ポイント
1.モチベーションの土台をしっかりさせる

モチベーションは、土台がしっかりした上に存在するからこそ崩れない。つまり、持続するからこそモチベーションなのです。(p.83)

マズローの欲求5段階原則の3に属する所属の欲求。この辺、日本人は特に、○○という会社に勤めている○○です的な挨拶などがよく行われている通り、この欲求が強いような気がしますよね。その次の段階の承認の欲求が示す通り、組織に属していて、それが組織内の一員に属し、それらの人から見られている、知られているという所にも欲求があるので、ドラマ化して、目立たせることで、その欲求が満たされ、組織にも仕事にも満足度がアップするというもの。この辺は、ディズニーなどは、アルバイトにもキャストという呼称を使っていたりするなど、一人一人を大切にしているという関係がモチベーションアップにつながっているような印象を受けますね。

2.自分たちをドラマの主人公にしてみる

仕事を通じて青春の思い出を創ること。それは、あなたにとってもチームにとっても、もちろん会社にとっても、大きな大きな成果をもたらします。(p.153)

アルバイトの話しとは少しズレますが、サイバーエージェントの社員総会などもこういうイベントとして成立しているんだろうなぁ~と思います。社長が元インテリジェンスということで、その辺はリクルートで行われていたこういうイベント的な要素を進化させ、受け入れた結果、社内の活性化を行うためのさまざまなしくみを人事部と一緒に創出しているんだろうなぁ~と。また、こういうしくみはニュースとなってメディアを通じて伝えられるし、モチベーションの高い志願者を増やすきっかけにもなりますしね。

3.卒業してからの付き合いも大事にする

アルバイトの経験を生かし、社会で活躍する人財へと成長し、後輩たちの未来に希望の光を照らす。(p.180)

以前、外食チェーンの「きちり」がWBSで特集されていましたが、優秀なアルバイトをつなぎ止める策の1つとして、学生アルバイトの方の就職支援を行っているとのこと。そのアルバイトの方たちがいい企業に就職できれば、評判になり、いいアルバイトが集まるようになるし、就活だからといって退職もなくなるとのこと。この辺は、本書に記載されていたこととマッチする内容ですね。そういえば、きちりって、丸の内タニタ食堂の運営会社でもあるんですね。

■感想
ページの上下がデザイン的に削られていたり行間が広かったりするのと、一部漫画などが使われている関係で、それほど時間をかけなくても読むことができる構成に仕上がっています。著者の伝えたいことは社内にあるドラマに気づく→ドラマにあふれた組織を創る→ドラマから冷めない仕組みを作るという形でシンプルなのもわかりやすい要因なのかもしれないですね。内容としては、アルバイトをうまく活用するような業種での話しが多いですが、離職率の高い会社や社員の方向性がバラバラといった類の会社にも参考になるような要素も含まれていました。まぁ、いきなり変革することは難しいと思いますが、ちょっとした意識の変革で少しずつでも日々変わって行ければ、将来的には大きな変革につながるのでは?と思いました。

■余談
ドラマティック★マネジメントを実践した企業の声ってまえがきの前にあるけど、こういう宣伝チックなページをここにもってくるのはどうかな?と。読者の方がお金を払って購入するものにCMが載っているような印象で、本の内容やコンセプトは悪くないのに、この演出はダメだと思った。

最近ディズニー流のスタッフ活用術的な本が増えてきたと思ったら、本書のように、それ以外の企業でそういうことに挑戦しようといった類の本も出はじめましたね。(まぁ、当たり前といえば当たり前なのですが)今後、こういう形で、共感をもって組織全体のベクトルを揃え、モチベーションを高め合ってお客さまによりよいサービスを提供しようという会社が増えていきそうですね。

■関連情報
コンサルタント森憲一のドラマネ ブログ ~小さくても強い会社の作り方!~
福利厚生・活性化 | 株式会社サイバーエージェント
株式会社きちり コンセプト


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